6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

「七日」はなぜ「ななか」じゃない?

日本語Q&A

質問者さん
(日本)

「七日」について、なぜ「ななか」ではなく「なのか」と読むのでしょうか。

管理人

同じ母音の連続で聞きにくいので、わざと母音を不揃いにして聞きやすく認識しやすくするために「なのか」になりました。

詳細

 異化(dissimilation)という現象です。「ななか」の母音に注目してみると a の連続で、同じが刺激が続くとそれに対する注意力が低下するし聞きにくくになります。

 a a a → a o a

 そこで揃っていた母音をわざわざ不揃いにして、聞きやすく、認識しやすくした結果「なのか」になりました

 「をとつひ」が「おととい」になるような不揃いだった音を揃える音変化は同化(assimilation)と言います。異化は同化と正反対の現象で矛盾してるように見えるかもしれませんが、同化は調音しやすくするためであり、異化は聞きやすく、認識しやすくするために起きています。原因はそれぞれ違います。




コメント

コメントする