6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

ChatGPTを使ったメッセージが初めて送られてきました!

 詳しいメッセージの内容は相手もいますので明かせませんが… 今話題のChatGPTで作ったメールが送られてきたんです! びっくりしました初めてだったので。「お世話になっております」から始まって「よろしくお願い申し上げます」で終わるまとまったメッセージだったんですけど、メールの最後に「(このメッセージは大半ChatGPTに生成させています。)」と書かれていて目を疑いました。

 そっかそういう時代なんだなーって思わされたというか、恐怖と関心が同時に押し寄せてきています。存在は知っていても誰かにメールを書くとき、そうだ、ChatGPT使お!なんて私は1ミリも思わないから、もうちょっとずつ遅れてきてるのかもしれません。ちなみにChatGPTに先生へのお礼のメールを考えてもらいました。こんな感じ。

 まあまあ雛型としては良いですよね! あとは部分部分を人が修正すれば立派なメールになります。もっと複雑なことを聞いてもとりあえず大まかな内容は書いてくれますし時短にもなります。

 で、ここで思うことは言語教育はどうなるんだろう?ということ。
 学生がChatGPTを使って日本語を書いたら文法規則なんかを頭に入れておく必要が薄まるから学習意欲が低下したりしてひいては言語能力に… これは悪い影響だと思う。でもよくよく考えてみると、こういうメールとかメッセージとかの文章は会話よりも即興性を必要としないから返信するまで比較的時間はあるし、文字にしてしまえばアクセントとかイントネーションとかはもはや関係ないから、やっぱり正しく文章を書けさえすれば別にChatGPTでもいいんじゃないか、その後必要があるところを人が修正できればいいんじゃないかとも思います。一方で会話はすぐ返事しないといけないから大変。用意した文章は正しくても、それを読み上げるときにアクセントやイントネーションなどのプロソディが絡んできます。しっかり読み上げられるかどうかはやっぱり人の能力が必要なので、音声言語は特に難しいんだろうと思います。まあこのあたりは自動通訳のアプリなどを利用すればいいんでしょうけど、ちょっと私はまだ抵抗が…

 それから、ちゃんと人によって書かれた文は母語の影響を受けて誤りが生じたりします。それを受けて教師は学習者の母語に沿って指導したりなんてことがよくありますが、ChatGPTに書かせると基本間違いはなくなって母語の影響で生じた誤りも消えてしまうから、作文なんかの添削では指導の手掛かりも消えてしまう気がする。そっか作文とChatGPTは相性良すぎるな… などと否定的な意見ばっかり出てきてしまいましたが、本当に悪いかどうかは実は分からないですね! 学習者がChatGPTが書いた文から何か学び取るかもしれません。学び取らないとも言い切れないので研究が必要だと思います。

 みなさんどう思いますか。




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