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ティーチャートークとは?

ティーチャートーク(teacher talk)

 Chaudron(1988: 85-86)は第二言語の授業中に言語教師がどのようなことばを使っているかを観察し、特に初級レベルの第二言語学習者に対する言語教師の話し方には以下のような特徴が見られたことを報告しています。

 (1) Rate of speech appears to be slower.
 (2) Pauses, which may be evidence of the speaker planning more, are possibly more frequent and longer.
 (3) Pronunciation tends to be exaggerated and simplified.
 (4) Vocabulary use is more basic.
 (5) Degree of subordination is lower.
 (6) More declaratives and statements are used than questions.
 (7) Teachers may self-repeat more frequently.

 言語教師は学習者のニーズに合わせているのか、話す速度が遅くなったり(1)、発音を誇張したり単純化したり(3)、より簡単な語彙を用いたり(4)、従属節をあまり使用しなかったり(5)といった話し方をします。また、ポーズ(間)が頻繁に、長く現れる傾向もあり、このポーズを利用して言語教師は話し方をしっかり調整していると考えられています(2)。

 (6)では、疑問文よりも平叙文や断定的な文が多く用いられるとありますが、初級レベルの学習者が相手なら個人的にも納得です。私自身(教師)が言ったことを学習者が理解できなければ応答もできないので、応答ができないとなると授業中に沈黙が生じたりして気まずくなったりします。そういう現象をたぶん潜在的な”危険”と思っているのか、もちろん内容にもよりますけど、疑問文は避ける傾向は感じられます。
 さらに、自分の発話を繰り返す(7)という傾向も自分をモニターするとよくあります。学習者のレベルにも当然よりますけど、学習者は一度で聞き取れない可能性もありますし、音を聞き取れたとしても、それがどんな意味かを思い出す時間も必要ですから、その時間を教師側から自然に稼ぐために同じ発話を自然に繰り返すということを確かにしています。

 こうした話し方をティーチャートーク(教師ことば)(teacher talk/teacher speech)と呼びます。

参考文献

 Chaudron, C. (1988). Second language classroom: Research on teaching and learning. Cambridge, UK: Cambridge University Press.
 クレイグ・ショードロン(著)・田中春美(訳)・吉岡薫(訳)(2002)『第2言語クラスルーム研究 新装版』リーベル出版




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