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逆行的言語シフト(Reversing Language Shift)とは?

逆行的言語シフト(Reversing Language Shift)

 Fishman(1991: 87-109)は、言語が衰退していき消滅の危機にある言語(Xish)へと向かう段階を8つに分類したGIDS(Graded Intergenerational Disruption Scale:段階別世代間断絶スケール)を提唱しました。GIDSでは以下のStage8からStage1までの8段階があり、数値が高いほど消滅の危機度が大きいものと考えます。

Stage8 Xish の使用者は、社会的に孤立した高齢者がほとんどであり、Xish は彼らの語りや記憶から再構築され、人口的に分散した成人に教え直される必要がある。
Stage7 Xish の使用者の多くは、社会的に統合され、民族言語的に活発な集団であるが、すでに出産年齢を過ぎている。
Stage6 世代間の非公式な口頭伝承の達成、その人口的集中、そして制度的補強。
Stage5 家庭・学校・地域社会における Xish のリテラシーはあるが、地域外からのリテラシー支援は伴わない。
Stage4 義務教育法の要件を満たす初等教育段階(タイプ a および b)における Xish。
Stage3 Xish コミュニティ/近隣の外にある下位の職業領域での Xish の使用で、Xmen と Ymen の相互作用を伴う。
Stage2 下位レベルの政府サービスおよびマスメディアにおける Xish(ただし、いずれも上位領域には及ばない)。
Stage1 高等教育、職業、政府、メディアの上位領域における Xish の一定の使用(ただし、政治的独立による追加的な安全保障は伴わない)。

 世代をまたぐごとにある言語が使われなくなっていき、次第に別の言語に置き換わっていく現象を言語シフト(Language Shift)と言いますが、GIDSの各ステージをさかのぼり、数値を低くしていくことで言語復興へと向かっていき、消滅への流れを反転(reversing)させるのが逆行的言語シフト(Reversing Language Shift)です。

参考文献

 Fishman, Joshua A. (1991). Reversing Language Shift: Theoretical and Empirical Foundations of Assistance to Threatened Languages. Clevedon & Philadelphia: Multilingual Matters. ISBN-13: 978-1853591211.




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