レアリア、生教材とは?

レアリア(realia)、生教材

 言語教育の教室活動で用いられる教具にはイラスト、各種カード、五十音図表、ワークシートなどの教育のために特別に作られたものもありますが、わざわざ教育のために作られたり加工されていない、実際の言語の使用場面で使われている実物も含まれます。例えば、読解の授業で実際の雑誌や漫画を見せたり、文型練習のキューとして実物のリンゴやみかんを見せたりするときの雑誌や漫画、リンゴやみかんがそうです。このような実物をレアリア(realia)、あるいは生教材と呼びます。

 狭義ではレアリアと生教材を区別します。
 雑誌自体を単語の導入や文型練習のキューなどとして利用し、その中の情報に注目しないような使い方をする場合はレアリアで、雑誌の中の情報に書かれている情報に注目して読解の授業を行ったりするような使い方をする場合は生教材と呼びます。

参考文献

 国際交流基金(2006)『すぐに使える「レアリア・生教材」アイデア帖』スリーエーネットワーク
 久保田美子(2007)「言語教育法・実技(実習)」『ベーシック日本語教育』146-147頁.ひつじ書房




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