令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(4)解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(4)解説

(4)イ形容詞+である

 イ形容詞には「である」「だ」は付けられないんです。イ形容詞はコピュラなら「です」しか許容されません。それは肯定形でも否定形でも、非過去形でも過去形でも同じです。

 【肯定形+非過去形】
 (1)おいしいだ。
 (2) おいしいです。
 (3)おいしいである。
 
 【否定形+非過去形】
 (4)おいしくないだ。
 (5) おいしくないです。
 (6)おいしくないである。
 
 【肯定形+過去形】
 (7)おいしかっただ。
 (8) おいしかったです。
 (9)おいしかったである。
 
 【否定形+過去形】
 (10)おいしくなかっただ。
 (11) おいしくなかったです。
 (12)おいしくなかったである。

 1 イ形容詞「読みたい」に「である」をつける誤用
 2 イ形容詞「らしい」に「である」をつける誤用
 3 動詞「教えてくれる」の過去形に「である」をつける誤用
 4 イ形容詞「簡単ではない」の過去形に「である」をつける誤用

 「読みたい」「らしい」「簡単ではない」は「い」で終わり、実はイ形容詞と同じ活用をします。だからここではイ形容詞と書いています。選択肢1、2、4はイ形容詞につけられない「である」をつけていて問題文と同じ誤り。選択肢3は動詞に「である」をつけていて性質が異なります。

 答えは3です。




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