令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(8)解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(8)解説

(8)「め」の接続

 派生接辞「め」が語幹にどのようにくっついてるか見てみましょう。

選択肢1

 「新しい(atarasi-i)」の語幹 atarasi に -me をつけて「新しめ(atarasi-me)」になってる

選択肢2

 「明るい(akaru-i)」の語幹 akaru に -me をつけて「明るめ(akaru-me)」になってる

選択肢3

 「易しい(yasasi-i)」の語幹 yasasi に -me をつけて「易しめ(yasasi-me)」になってる

選択肢4

 「少ない(sukuna-i)」の語幹 sukuna に -me をつけて「少なめ(sukuna-me)」になってる

選択肢5

 「濃い(ko-i)」は「濃くない(ko-kunai)」「濃ければ(ko-kereba)」のように語形変化しない部分は ko なのでこれが語幹です。でも上記の選択肢と同様、語幹 ko に -me をつけると「濃め(ko-me)」になってしまいます。「濃い」は語幹ではなく、辞書形「濃い(ko-i)」に対して -me をつけて「濃いめ(ko-i-me)」になってます。他の選択肢と違う接辞の付け方… はじめて知った。勉強になります。
 (「濃いめ」の形態素境界が謎なので、とりあえず ko-i-me にしておきました)

 答えは5です。

 




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