令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(6)解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(6)解説

(6)副詞の動詞化

 選択肢には副詞が並んでますので、適当に何かつけて動詞にしてみましょう。

 1 くっきり(副詞) → くっきりする(動詞)
 2 ぐったり(副詞) → ぐったりする(動詞)
 3 しんみり(副詞) → しんみりする(動詞)
 4 どっさり(副詞) → ✕どっさりする
 5 ぼんやり(副詞) → ぼんやりする(動詞)

 選択肢1、2、3、5は「する」をつけて動詞にできましたが、選択肢4「どっさり」だけは「どっさりする」と言えません。
 なので答えは4です。

 余談ですが…
 日本語学では「くっきりする」は副詞「くっきり」が動詞「する」を修飾しているというふうに考えるので、「くっきり」を「くっきりする」にしたところで副詞が動詞化したとは考えません。しかし日本語教育ではこのような複雑な考え方をすると学習者のためにならないので、「くっきりする」で一つの動詞と見ます。この問題は当たり前ですが日本語教育的な考え方を採用してますね。




コメント

コメントする