令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(3)解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(3)解説

(3)漢語の語構成

 二字の漢語が並んでいます。語構成ときたので、前の漢字(前項)と後ろの漢字(後項)の意味関係を見ていけばおk。

選択肢1

 「飲」と「食」は並列関係。「”飲む”と”食べる”」のように「と」で繋げられるから。

選択肢2

 「授」は「授ける」の意で、「賞」は授ける対象にあたります。つまり「賞を授ける」と言い換えられます。前項と後項の間には格助詞「を」を入れられる関係が認められますから、前項と後項には格関係があります。

選択肢3

 「送」は「送る」で、「金」は送る対象です。だから「金を送る」と言い換えられます。これも選択肢2と同じく前項と後項の間には格助詞「を」を入れられる関係があるから格関係。

選択肢4

 「着」は「着ける(つける)」の意で、「色」は着ける対象です。だから「色を着ける」と言い換えられます。これも前項と後項の間には格助詞「を」を入れられる関係があるから格関係。

選択肢5

 「投」は「投げる」、「書」は投げる対象だから、「書を投げる」と言い換えられます。これも前項と後項の間には格助詞「を」を入れられる関係があるから格関係。

 選択肢1だけ並列関係でした。
 答えは1です。




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