令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(2)解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(2)解説

(2)音節数

 音節とは、音声の聞こえ方のひとまとまりのことです。ここでは説明しきれないので詳しくはリンク先をご覧ください。日本語は拍言語ではあるんですが、一応音節にも区切ることができます。区切り方としては以下。

 ① 特殊拍(長音、促音、撥音)は前の音と一緒に数えて1音節
 ② それ以外は1音節
  (「あい」「えい」などの二重母音は「あ」と「い」に分ける)

 例えば「カメラ」だったら、特殊拍は含まれていないので②だけ使えばよくて、「カ」で一音節、「メ」で一音節、「ラ」で一音節、合計3音節になります。「カーソル」だったら特殊拍の長音「-」が含まれてますから、この場合は前の音「カ」と一緒にして「カー」で一音節、「ソ」で一音節、「ル」で一音節の合計3音節です。こんな感じで各選択肢を見ていきます。

選択肢1

 長音「ー」がありますので、前の音「ケ」とひとまとめにして「ケー」で一音節、あとは「キ」で一音節、合計2音節です。

選択肢2

 特殊拍である長音「ー」と撥音「ン」が連続してます。こういうときは後ろから見ていって… 「ン」は特殊拍だから前の音「ー」と一緒にしますが、「ー」も特殊拍だから前の音「コ」と一緒にして、「コーン」で一音節を形成します。この選択肢は1音節語。

選択肢3

 長音「ー」があるから、前の音「ス」とひとまとめにして「スー」で一音節、あとは「プ」で一音節、合計2音節です。

選択肢4

 長音「ー」は前の音「チ」とひとまとめにして「チー」で一音節、残りの「ズ」で一音節、合計2音節です。

選択肢5

 長音「ー」は前の音「ポ」とひとまとめにして「ポー」で一音節、残りの「ク」で一音節、合計2音節です。

 選択肢2だけは一音節、その他は全部2音節でした。
 答えは2です。




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