令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(10)解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(10)解説

(10)「に」の用法

 格助詞「に」の意味はたくさんあるので、詳しくは「格助詞「に」の用法一覧」をご覧ください。各選択肢の「に」の意味を見ていきます。

 1 「乗る」という動作の<移動の着点>が「バス」
 2 「貼る」という動作の<移動の着点>が「壁」
 3 「ある」という存在の<存在場所>が「庭」
 4 「置く」という動作の<移動の着点>が「床」
 5 「着く」という動作の<移動の着点>が「頂上」

 選択肢3だけ述語「ある」が存在動詞であることに注目しましょう。存在動詞は「に」で<存在場所>を表します。
 それ以外の選択肢の述語「乗る」「貼る」「置く」「着く」は主体もしくは客体の移動を表す動詞で、この種の移動を表す動詞はニ格で<移動の着点>を表します。

 答えは3です。




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