令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(1)解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(1)解説

(1)有声性

 子音や母音を発音するときに、声帯が振動するかどうか有声性と言います。[m]や[g]など声帯が振動する音は有声音、[k]や[s]などの振動しないのは無声音です。各選択肢が有声音かどうか見てみましょう。

 1 [p] は無声両唇破裂音で、日本語だとパ行の子音にあたります。この音は無声音です。
 2 [m] は有声両唇鼻音で、日本語のマ行の子音がそうです。この音は有声音
 3 [a] は非円唇前舌広母音で、日本語の「あ」の一種です。母音は原則として有声音です。
 4 [ŋ] は有声軟口蓋鼻音、いわゆるいわゆる鼻音化したガ行音。これは有声音です。
 5 [ʑ] は有声歯茎硬口蓋摩擦音。語頭以外の「じ」の子音がこれ。これは有声音です。

 選択肢1だけが無声音なので、答えは1です。

 《参考文献》
 国際音声記号(改訂 2020)魚拓




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