絶対複数(plurale tantum)
必ず複数接辞がついて用いられる名詞を絶対複数(plurale tantum)と呼びます。これらについている複数接辞/-s/を取り除いて単数形にすることはできません。/-s/を取り除いた”glass”はガラス、コップを指すようになり、”scissor”は「(はさみで)切る」という他動詞になります。”handcuff”は「手錠をかける」意の動詞になり、”linguistic”、”billiard”はそれぞれ「言語の~」「ビリヤードの~」と形容詞になります。つまり、/-s/を除いてもその単数形になりません。
(1) glasses(眼鏡)
(2) scissors(はさみ)
(3) handcuffs(手錠)
(4) linguistics(言語学)
(5) billiards(ビリヤード)
※ちなみに、日本語の複数接辞は「~たち」や「~ら」などですが、この接辞が必ずついて用いられる名詞はない(はず)です。だから日本語に絶対複数はありません。
参考文献
安藤貞雄(2005)『現代英文法講義』402-403.開拓社

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