中国語の終助詞使用にみられる男女差
曹(1987)は張辛欣・桑曄の『北京人』に収録された女性5編、男性5編の会話資料に含まれる語気詞(終助詞)を分析し、男女差を考察してます。そしたら、平叙文や感嘆文では男女差はあまり無かったものの、疑問文と命令・依頼文では顕著な差が見られたことを報告してます。
| 疑問文における語気詞の出現頻度(「吗」「呢」「吧」「啊」など) | 命令・依頼文における語気詞の出現頻度(「吧」など) | |
|---|---|---|
| 女性 | 82文中59回出現(平均72%) | 23文中11回出現(平均48%) |
| 男性 | 141文中46回出現(平均33%) | 42文中12回出現(平均28.5%) |
疑問文では、女性は「你干什么要骂我呢?(どうして私を怒鳴るの?)」などと「呢」などを使った疑問詞が多いのに対し、男性は「工人拿了干什么使?(工員が持って何に使うんだ?)」などと語気詞を使わない例が多かったそうです。
命令・依頼文では、女性は「你说吧。」(話してみて。)、男性は「你说!」(言え!)と言うように、やはり語気詞の出現頻度に差がありました。
これについて曹(1987)は、女性は婉曲で柔らかい言い方を好むのに対し、男性はより直接的で強い言い方を用いる傾向があると分析しています。
参考文献
曹志耘(1987)「语气词运用的性别差异」『语文研究』44-46.第3期

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