2025.10.23 マズいと噂の豆汁を飲みに行く…

 何かといろいろ話のネタを持っていたほうが雑談も授業も盛り上がるから、授業がない時間はできるだけ北京を観光していろんな話題を用意をしておきたいと考えてます。そこで今週はこれに目を付けました。次の写真は今週の2年生の作文で「苦手なもの・苦手なこと」というテーマで書いてもらった内容です。

 この学生は北京の豆汁(dòu zhī)という飲み物がとても不味いことを作文に書いています。他の学生がパクチー、暗いところ、人前で発表することなどと言う中、彼の豆汁だけ私は経験したことがなかったので飲みに行こうと決心しました。緑豆を煮て発酵させた汁なんて… 私は豆類全部吐くほど苦手で、飲む前からきっと飲めないだろうと思ってました。

 事前に調べたところ、豆汁は焦圈、咸菜丝と一緒に豆汁三点セット(豆汁三件套)として提供されることが多い食べ物らしくて、清の時代に由来するらしいです。というわけでこの三点セットがある店をネットで探し、今回は北京市の北新桥街道东直门内大街にある姚记炒肝店に行くことにしました。

 このお店の周辺は観光地感があるところで、古い北京の街並みが今でも残ってます。普通は楽しみにしてどこかに行くんですが、ここに着くまではあんまりいい気分じゃなかったです。まずいと思われているものを飲みに行くなんて悲惨ですね。

 さて、注文するとちゃんと三点セットでした。右側にあるスープが豆汁、左上にある丸いやつが焦圈。これは揚げドーナツみたいな天かすの集合体です。食べても味はないですけど豆汁につけて食べるらしい。そしてその内側にある赤い紐みたいなものが咸菜丝。豆汁セットだけだと逃げ道がないから絶対おいしい肉まんも注文しました。肉まんは2つで5元、豆汁セットは6元、この写真に写っているので11元(220円)くらいです。

 肝心の豆汁はとんでもなく不味い。においは確かに臭いくて、発酵させたせいなのかほんとに豆が腐った匂いがします。飲もうとして舌に触れた瞬間、作文にあったような形容できない変な味がして吐き気がしてきてすぐにやめました。店内にはほかに人がいますから、あのまま飲み進めていれば大惨事になっていました。ちょっと粘性があるのも腹立ちます。それから、せっかく肉まん美味しく食べようとしてるのに豆汁のにおいが漂ってくると肉まん食べてる最中にも吐き気がするわけです。あと食べ物と関係ないけど、店員のおばさんが豆汁をよそうときにスープに指が入っていたのも大減点ポイントです。

 お腹減ってるときにまずいものを食べると悲しいですが… 今回はこれが目標でした。来週の作文の授業で豆汁の話題が使えるようになったのが良かったです!

 最後に、お店の近くにいた猫ちゃんの動画。




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